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震災の爪痕
新潟経由で猪苗代へ
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レセプション
大会二日目
磐梯熱海
震災の爪痕
仙台うみの杜水族館
帰りのフェリー
レース成績
7月27日
 当初は磐梯熱海から新潟方面に向かって新潟23時15分出港の苫小牧行きフェリーに乗る予定でしたが、一人旅も寂しいので仙台港19時40分出港の苫小牧行きフェリーで帰道することにしました。
27日は「相馬野馬追」最終日で、南相馬市小高区で野馬懸が行われる日でした。
磐梯熱海から磐越道に乗り、船引三春ICから国道288号に抜けたあたりから進入禁止区間が多くなりました。

何時もの遠征では、かなり細かなスケジュールを組んで走行する道路の下調べもするのですが、今回は行き当たりばったりで南相馬市を目指します。
車のナビを見ると、走行しているのは富岡町。
ここは「居住制限区域」です。
 
道端には「除染作業中」のノボリ
 
 
負けるな!富岡町の看板の周囲には、除染作業が終わった土砂の入った黒い袋
 
 
道端のいたる所に黒い袋が積まれています。
 
 
国道35号?を南相馬に向かって進みますが、大熊町、双葉町とテレビでよく聞く町を通過する頃には、道の両側に民家とか飲食店があるけれどもフェンスで閉ざされています。
そう、ここは「帰還困難区域」です。
 

 
このあたりは浪江町になるのでしょうか?
東北大震災で壊れた建物が目立つようになりますが、4年前のままで放置されているのが悲しい景色です。
 

 
浪江町の庁舎でしょうか?公共機関の建物?
「がんばろう浪江」という文字を見て、心から「頑張ってほしい」と思うと同時に、いったい何時になったら避難している人達が故郷に戻って安心して住めるようになるのだろうという怒りが込み上げてきます。
 
 
原発事故によって居住が制限されていたり帰還困難な区域を通りぬけ、ようやっと南相馬市小高区に着きましたが、野馬懸は終わっていました。
 



 
当初予定にはまったく無かった「相馬野馬追」見物。
下調べもせずにいきなりでは無理があったみたいです。
自由に立入りが可能にはなったけれど人が留まって宿泊することはできないという厳しい環境の中にある小高区ですが、道端のあぶくま信用金庫のキャッシュサービスコーナー外壁に描かれた野馬追の絵がとてもホンワカとして癒されます。
 
 
今回の遠征で当初の予定にはなかった福島県の太平洋側を走行してみて、ニュースでしか見たことのなかった帰還困難地域の現状を知ることが出来ました。
原子力発電は事故時の危険が極めて大きいことを目の当たりにし、日本国内から全ての原子力発電所が無くなってほしい気持ちです。
しかし、原子力発電は二酸化炭素を排出しないことから地球温暖化対策に貢献するとか、火力発電のように天然ガスとか石油などの政情不安定な国からの輸入に頼る化石燃料を必要とせず、燃料となるウランは政情の安定した国から原料供給が受けられるため、電力価格の変動が少ないというメリットがあります。
原子力発電所を建設した市町村には多額の交付金が支給され、雇用対策にもなっているのも事実です。

しかし、原子力発電によるメリットは、甚大な被害をもたらす事故のリスクの上に成り立っていることを東京電力福島第一原発事故で思い知らされました。
今回の事故を教訓として、新規制基準に適合した原発の再稼働を進めていますが、地震だけでなく火山噴火もあるわけで、自然相手に想定しきれない事態も否定はできません。
想定外の出来事で・・・なんてことは原子力発電では絶対にあってはならない。

そんなことを思いながら相馬市を後にしました。
 
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