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1月18日(骨折後9日目)
10時過ぎ
インフルエンザも回復し、手術予定日が19日午後3時からに決定したので個室3101から一般病室3007に戻りました。
14日に隔離されるまでは入口側左に居ましたが、窓側左に居た方が退院したので、私は窓側左に移動しました。 |
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明日の手術に備えて、14時過ぎからベッドの上で頭のシャワーと全身を拭いて清潔にしました。
15時過ぎに麻酔科医の受診
血圧測定・検温等が通常は一日3回程度ですが、手術前日は倍の6度くらい行われました。
手術前日21時以降は禁食のため、手術に備えて20時頃に就寝。 |
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1月19日(骨折後10日目)
午前10時
待ちに待った手術の日です。
今のところ体調に異常無し。
生まれて初めての手術ですが、ベットに寝たきりの生活から解放されると思うと不安よりも早く手術をしてほしいという気持ちが勝ります。
15時に手術室に移動予定ですが、早くなることもあるし遅くなることもあるとのこと。
昨夜の21時以降は禁食でしたが、今日は朝7時以降は水分摂取も禁止でした。
午前10時過ぎから着替えと、水分・電解質を補ったり血管をわかりやすくする「ビカーボン」を500ml補液のための点滴開始 |
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16時過ぎ
予定より1時間遅れで一般病室から手術準備室に移動。
手術準備室には3名の担当看護師が待ち構えていましたが、病室勤務の看護師さんと違ってスクラブを着用しているからなのか、はたまた容姿端麗だからなのか、テレビドラマの女優を見ているような気がします。 |
これがスクラブ
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手術準備室で簡単な手術手順を説明され、手術室へ運ばれます。
手術室には主治医と整形外科医1名、麻酔科医1名、麻酔補助員1名、看護師3名の計7名
全員が若くて、平均年齢30代前半??
脊髄くも膜下麻酔後に全身麻酔と聞いていましたが、脊髄くも膜下麻酔の途中から手術終了まで意識はまったく有りません。
脊髄注射って痛くないのだろか?と思っていましたが、注射針を刺す時に少し痛いくらいで、刺された後は腰が前に押される変な感じがして、その後は意識無し。
「ここ、冷たく感じますか?」との声を聞いて意識が戻り「はい」と答えたのが、手術が終わった手術準備室でした。
手術準備室から一般病室3007に戻ってきたのが19時過ぎ?
酸素マスク・心電図・血圧計・パルスオキシメータ・尿量測定が付けられて、明朝まで監視状態となります。 |

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これがパルスオキシメータという、爪に光を当てて血中酸素飽和度(SpO2)を測定する機械。
手術前にこの機械を長時間付けて測定はしていませんでしたが、手術後に長時間この機械で血中酸素飽和度を測定してみて、私は安静時の血中酸素飽和度が低いことが判明しました。
健常者の血中酸素飽和度は概ね96〜99%の範囲ですが、血中酸素飽和度が90%を切れば(急性)呼吸不全と判断されます。
体温も平熱には個人差があるように血中酸素飽和度値にも個人差があります。
血中酸素飽和度は理想的には96%〜98%であすが、人によっては普段から低いこともあるので、状態安定時の数値を知っておくことが必要です。 |
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19日の深夜勤務で私担当の看護師がK看護師でした。
普通は手術後は2時間おきくらいに看護師が来ることが多いのですが、K看護師は消灯となった21時以降1時間おきに私の病室まで来て手術後の不安解消をしてくれました。
手術した右足は膝から下に徐々に麻酔が覚めていくに従って痛さも増していきます。
最初は痛み止めの錠剤を飲み、その2時間後に痛み止めの点滴をしてもらいましたが、その後は痛み止めしても薬の効果が無くなればまた痛くなるのだろうからと、痛み止めの処置はしてもらわずに痛みに堪えることにしました。
骨折手術後は皆さん痛い痛いと言うらしいのですが、あまり痛いと言わない私にK看護師は呆れていました。
20日午前4時過ぎには痛みにも慣れてしまい、ウトウトと寝れるようになりましたが、ウトウトと寝たおかげで私の体の異常箇所が発見されました。
後日談
退院時にK看護師に「あまり無理はしないように。痛い時は痛いと言ってもいいんだよ。痛さは本人しか判らないことだから、痛いと言われて初めて看護師が知る異常もあるからね」と言われた。
ご注意
診察内容・処置内容に関しては、個人の記憶の為、多少誤りがある場合があります。
経過に関しては個人差があり、かつ個人的感覚が多く含まれますので、予め御理解の上、お読みください。
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1月20日(手術後2日目)
午前2時過ぎ
照明の消された病室で、私の体の状態を示すモニターが不気味です。 |
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モニターの中の97という数字が私の血中酸素飽和度値ですが、睡眠中に90以下となるみたいで、その度に警報音がピーピーと鳴ります。
何故に警報音が鳴るかというと、血中酸素飽和度が90%を切れば(急性)呼吸不全と判断されるから。
ピーピーと鳴る度に目が覚めて、心拍数とか血圧が異常なのか?と心配しました。 |
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午前6時過ぎ
私の血中酸素飽和度が90%以下になることが多くて警報多発のために、K看護師は酸素マスクではなくて、酸素チューブから直接鼻に酸素を供給するようにしました。
酸素使用中は火気厳禁 |
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直接鼻に酸素チューブを入れると、鼻の中が乾くのが欠点です。
しかし、このチューブを外すと血中酸素飽和度が低下して看護師詰所に警報が出て看護師が飛んでくることもあるので、勝手に酸素チューブは外せません。 |
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午前9時
普通に起き上がっている時は血中酸素飽和度は97〜100%あって異常は無いのですが、横になって安静にしていると90%以下となることが判明しました。
安静時でも酸素吸入していれば血中酸素飽和度は93%程度を維持しているので、夜寝る時は鼻に酸素吸入チューブを入れることになりました。
麻酔による後遺症も疑われるために、どんな時に血中酸素飽和度が低下するのか調査するために当分の間はパルスオキシメータを付けたままの生活をすることとなりました。
血中酸素飽和度は遠隔で看護師詰所にデータ送信されているために、長時間パルスオキシメータを外していると看護師に叱られます。 |
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午前10時
インフルエンザが回復し4日程度の期間を経ての手術でしたが、血中酸素飽和度の異常原因が手術によるものなのかを調べるために、まずは肺に血栓が出来ていないかをCTスキャナーで造影剤を使用して行われました。
手術後に最初に車椅子で移動したのがCTスキャン室になりますが、CTスキャンするための台に乗るのが右足が痛くて大変でした。
その後、11時頃に内科の先生が病室に来て、肺の機能のひとつである血液との間で酸素や炭酸ガスのやり取りをする呼吸機能の状態を把握するための動脈血ガス分析に使用するために鼠蹊部(股の付け根)の大腿動脈からの血液採取をして行きました。
入院・手術は、生まれて初めて注射針を刺される箇所が実に多いです。
手術前に血中酸素飽和度測定を安静時・活動時を含めて1日程度行っていれば、手術前から血中酸素飽和度が低かったのか、はたまた手術の影響で血中酸素飽和度が低くなったのかが判明したのですが、手術前に十分な測定が行われていないので不明です。 |
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午後1時
手術が終了したことで右足を牽引する生活とはお別れで、今まで排泄時にお世話になっていた尿瓶ともお別れです。
常にベッドの定位置にあった尿瓶が無くなるのは寂しくもあり嬉しくもありです。 |
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「髄内釘固定」の手術は術後にキプス等を装着することはありません。
手術した翌日なのに、手術した右足には絆創膏が6ヶ所貼られているだけです。
手術後の右足の全容は、近々に公開します。 |

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ご注意
診察内容・処置内容に関しては、個人の記憶の為、多少誤りがある場合があります。
経過に関しては個人差があり、かつ個人的感覚が多く含まれますので、予め御理解の上、お読みください。
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