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根室市内の病院へ搬送
治療記録まとめ
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根室市内の病院へ搬送
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抜釘を目指して
抜釘手術(1)
抜釘手術(2)
抜釘後の経過
1月10日(骨折した日)
12時過ぎ
 根室市内の病院の緊急処置室に運びこまれ、レントゲン検査、痛み止めの点滴、病室への移動となりましたが、日曜日なのに一般外来は沢山の方で溢れており、全てインフルエンザの患者でした。
これが後で大変なことになるとは、その時は思ってもみなかった・・・・
 
病名「右脛骨骨幹部骨折、右腓骨骨幹部骨折」
治療計画「手術(内固定)」
手術内容「髄内釘による内固定手術」、手術予定日「1月13日」
推定される入院期間「約2〜3週間」
そんな入院診療計画で4F東病棟421号室に収容された私

病室に収容時にリクライニングベッドに移されましたが、その時に右足の骨折箇所が「ゴキゴキ」と音をたて、ものすごい痛さでした。
「痛い痛い」と言う私に向かって、看護師さんは「久しぶりにゴキゴキという音を聞いた」と楽しそうです。
ベッドに移った後は、介達牽引という方法で右足が2kgの重りで牽引されましたが、骨折部分が牽引されることで痛みが和らぐ効果があり、それにプラスして痛み止めの点滴のおかげで時間の経過と共に骨折部の痛みもそんなに感じられなくなり、多少の余裕が出てきます。
私担当の看護師さんがとても美人で、不謹慎にも「入院生活も悪くはないか?」などと思ってしまいます。
少しだけ落ち着いたところで、色々なことが心配になってきます。
札幌から乗ってきた車をどうするか?
退院して札幌に戻る時は、どのような方法で戻るか?
健康保険証を持ってきていないので、どうしたらいいのか?
入院に必要な物が皆無であり、どうするのか?



それよりも車に財布と携帯が積んだままだけれど、誰か持ってきてくれるのだろうか???

そんなことを心配していたら、しばらくして今回のアイスヨットに来ていた皆が病室に到着しました。
私の車は、北見のMさんの自宅に保管し、退院する時にMさんが迎えにきてくれて札幌まで送ってくれること。
入院生活に必要な物は、根室のTさんがチーフとなって調達してきてくれることがすでに決まっていた。
私のヨット人生で、素晴らしい仲間に恵まれていたことを改めて実感すると共に感謝の気持ちでいっぱいです。

どうせ入院生活中だけ使う物だろうからと、100円ショップで購入した物を中心に下着から洗面道具、スリッパ、ゴミ箱、箸、マグカップ等々入院道具も揃い、車の中にあった財布と携帯電話、車に積まれていた遠征生活必需品が病室に運びこまれ、とりあえず入院生活初日が始まりました。

携帯電話を手にして、まずは会社に連絡・・・と思ったけれど、12日まで上司は不在だろうし、12日の朝にでも連絡すればいいだろう。

それよりも、息子二匹の世話をどうするか?が深刻な問題です。
本州遠征の時には「札幌キャットサービス」というところにお願いして、一日に朝夕二度ペットシッターさんに自宅まで来てもらって猫のお世話をしてもらっていますが、いきなりお願いして話を聞いてもらえるものか?
まずは店長の携帯に電話して事情を説明したところ、快く明日11日朝から猫の世話をしていただけるとのこと。
数年前から毎年のお付き合いで構築された信頼関係の有難さを実感します。
今回の入院生活で、「札幌キャットサービス」のペットシッターさんには保険証を書留郵便で送ってもらったり、観葉植物の水やり、キッチンに放置されていた食器の洗浄、猫の爪切りのために動物病院へ行ってもらう等の通常作業とは違うことまでお願いし、大変にお世話になりました。
 
15時過ぎ
 今日は用事があって「アイスヨット」には参加できなかった親友のKonちゃんから携帯に「今日はどうだった?」との電話あり。
私「どうもこうも、Mと衝突して右足骨折してしまい根室の病院に入院しているよ」
K「嘘だろ、嘘だよね・・・」
私「本当だよ。嘘言ってどうするの。今日来ていたメンバーに聞いてみて」
K「本当か・・・お大事にとしか今は言えないな」
親友とは有り難いものだなーと、改めて感じます。
 
21時過ぎ
 上を向いて寝ている時は右足の痛みはあまり感じませんが、体を横に向けようとすると骨折した部分が少し痛みます。
骨折したショックと、これからどのようになっていくのか?という不安、寝返りもできない辛さで、骨折初日は1〜2時間の睡眠時間でした。

ご注意
診察内容・処置内容に関しては、個人の記憶の為、多少誤りがある場合があります。
経過に関しては個人差があり、かつ個人的感覚が多く含まれますので、予め御理解の上、お読みください。
1月11日(骨折後2日目)
午前9時
 骨折部が筋肉の力で短縮転位してしまうのを防ぐために、右足は介達牽引 が10日に病室に運ばれた時から行われていましたが、直接骨にキルシュナー鋼線を刺入し牽引する直達牽引するほうが介達牽引に比べより多くの負荷(重錘)をかけることができることから急遽病室で踵部分に局部麻酔で牽引器具取り付け用のキルシュナー鋼線の刺入手術が行われました。
※介達牽引と直達牽引の違い
http://tsunepi.hatenablog.com/entry/2014/04/14/160449
※介達牽引の介助
http://www.nurse-happylife.com/19953/
金具で引っ張られている足首部分は、踵に直径3mm位のキルシュナー鋼線が刺入されています。
このキルシュナー鋼線を刺入させる手術は、病室で踵部分に局部麻酔をして実施されましたが、鋼線の入る部分と出る部分のみ局部麻酔するだけで電気ドリルでネジを差し込むみたいな手術です。
鋼線の入る部分は麻酔が効いているので痛くはありませんが、真ん中部分は麻酔無し、出る部分は予定していた箇所から5mmくらいずれていたので麻酔も中途半端で超痛かったです。
※下肢直達牽引の介助
http://www.nurse-happylife.com/18647/
 
ベッドの端に滑車を取り付け、牽引金具にロープを縛って4kgの重りで足を牽引します。


右足が牽引されているために、ベッドに寝たままの生活が手術の日まで続きます。
食事の時は、リクライニングベッドの背中の部分を垂直近くまで上げて食事をした後に元の水平位置まで戻すのですが、食事中はどうしても腰の位置が下に移動するため、重りが床に着いたりして牽引している効果が無くなります。
その度に、体の位置を上に移動させるのですが、腹筋・背筋・上腕二頭筋を駆使することになり、ヨットで少し鍛えられていることが少しだけ助かりました。

寝たきり生活なので、排泄も全てベッドの上で処理することとなります。
小は尿瓶を使って自分で用を足せるのですが、大は差し込み便器をいうものをお尻の下に差し込んで用を足します。
寝たきりで排泄するなんてことは大人になってから経験が無く、ましてや綺麗な看護師さんに息子を見られたり触られたりすることは、慣れないと大変です。
慣れてしまうと快楽だったりもするので不思議です。

※後日談
下肢直達牽引の介助(http://www.nurse-happylife.com/18647/)の留意点に
「床上排泄になることから、羞恥心により食事や水分の摂取を控えることもあり、栄養状態が維持できなくなる可能性があるため、食事量や水分摂取量の観察を行う」と記載されており、普通の人であれば誰もがベッドの上で排泄するには羞恥心を持つことを知って、自分の精神状態が普通であることに安堵しました。

正午過ぎ
 もしかしたら釧路に転院するかも知れません・・・と看護師に言われました。
この病院には整形外科医は常駐しているわけではなく、週の前半に通ってきているらしい。
結論は12日の朝に出ますからと言うことで、明日までどうなるのか不明です。
有難いことに釧路にも仲の良いヨット友達が2名いるので、釧路に転院と言われても大きな心配事が無いのが有難い。
日頃はそんなに感じない友達の有難さを改めて感じると同時に、全国各地にヨット友達がいることの有難さを実感しています。 
 
14時頃
 本人も奥様も入院経験がある根室在住のTさんが「こんな物もあると便利だよ」と言って、卓上カレンダー・メモ用紙・ボールペン・テーブルタップ・おしぼり等を持って来てくれた。
Tさんは昨日の入院生活必需品調達班のチーフですが、入院経験の無い人には恐らく気がつかない、それでいてあるととても重宝する物を熟知されています。
「家はすぐ近くだから、何か欲しい物があれば連絡くれたら持って来るから」とも言ってくれて、本当に心から感謝しています。

16時頃
 昨日連絡をくれた親友Konちゃんが焼き鳥を持ってお見舞いに来てくれた。
右足を牽引されて寝たきりの私の姿を見て、何故かデジカメを取り出して写真撮影を始めた。
Facebookに掲載するらしい。そんなことをされたら全国のレーザー仲間に私の骨折が知れ渡ってしまうではないか。
すでに道内の何名かのヨット友達には連絡済とも言っていた。
ついでに私のデジカメも渡して、牽引してる重りの部分の写真撮影もしてもらう。

この病院は、通常は看護師1名が対応する患者が10名らしいのですが、私は右足牽引中で寝たきりのために看護補助者1名が余分に割り当てられており、今日も綺麗な看護師さんと看護補助者さんの2名が私の担当ということでハッピーな一日を過ごしました。
冗談抜きにこの病院は綺麗な看護師さんが多くて、何故なのだろう?と親友konちゃんと盛り上がる。
折れた足以外は悪いところが無いので、色々と元気なのが困りものです。


ご注意
診察内容・処置内容に関しては、個人の記憶の為、多少誤りがある場合があります。
経過に関しては個人差があり、かつ個人的感覚が多く含まれますので、予め御理解の上、お読みください。
1月12日(骨折後3日目)
午前8時半過ぎ
 朝のミーテイングで私の釧路市内の病院への転院が決定したとのことで、8時半過ぎから転院のための作業が大急ぎで行われました。
一番の心配は、牽引作業中断による右足の痛み。
簡易ギプスで右足を固定して釧路まで搬送されることになりましたが、痛み止めの座薬のおかげで右足の痛みは思ったよりも軽いものでした。
8時半過ぎから慌ただしく転院準備を開始し、9時前には救急車に乗って釧路に向けて出発です。
牽引金具はこの病院の備品らしく、牽引金具取り付けのための金属棒のみ踵に入った状態で釧路市内の病院へ向かいます。
救急車は緊急でもないのにピーポーピーポーと音を出して根室から釧路へ移動します。
ピーポーピーポーと音を出すのは、根室に配置されている救急車の数が少ないのでなるべく早く釧路に移送し、なるべく早く根室に戻ってきたいから。
3日間で二度も救急車のお世話になることが、とても心苦しい思いでございます。
骨折しました 釧路市内の病院に転院
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