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1月12日(骨折後3日目)
11時20分
根室市内の病院から釧路市内の病院に転院しました。
最初に運ばれたのが整形外科の診察室3番
これからの主治医となるN先生の診察室です。 |
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診察室には救急車備え付けの移動台で運ばれましたが、すぐに車椅子に乗り換えてN先生から手術方法と暫定的な入院期間等の説明を聞いたあと、レントゲン検査、心電図測定、肺機能検査をしながら3A病棟3007号室に移動しました。 |
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私の入院診療計画は
病名「右脛腓骨骨折」
症状「右下腿部痛」
治療計画「手術、リハビリ」
手術内容「骨接合術」、手術予定日「1月14日」
推定される入院期間「3週間程度」
主治医を含めて担当医師4名、看護係長他3A病棟看護師
根室市内の病院でもレントゲン写真撮影と心電図測定は行われていて、患者情報が収納されたDVDが患者引き継ぎ時に渡されていますが、再度レントゲン撮影した手術前の右足がこれです。 |
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今回、私は右足脛骨と腓骨が骨折していますが、膝から下の足の骨はこんな構造になっています。 |
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脛骨(けいこつ)は「すねの骨」で弁慶の泣き所と言われていますが、下腿では脛骨が主幹となって体重の大部分を支えている大切な骨です。
腓骨(ひこつ)は脛骨(けいこつ)と並行している下腿骨(かたいこつ)の一つで、脛骨の外側にあり、内側の脛骨に比べると著しく細い骨で 「クッションの役割」と「足の動きの多様性を生み出す」細い骨です。
腓骨は骨折しても日常生活に影響しないと言われていますが、膝や足首の痛み、足の疲労に大きく関係します。
私のような折れ方をしている腓骨は、このまま放置しておいても自然治癒するらしくて、腓骨の接合手術は骨の状況によっては行わないかも知れないとのことです。 |
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13時過ぎ
A病棟3007号室に移動後、すぐに右足牽引のための牽引フレームの組み立て作業が行われましたが、牽引が必要な患者の発生頻度は少ないみたいで、根室市内の病院では牽引フレームの組み立てで四苦八苦していましたが、この病院でも同様でした。
看護係長ですら組み立て方法を熟知しておらず、準夜勤の看護師で詳しい人がいたので何とか牽引フレームの組み立てが行われましたが、ロープの位置がこれではダメでしょう。 これではロープがベッドの横棒と摩擦することで摩擦抵抗が発生し、加重が分散してしまうのでは?と物理的なことを言う私。 |
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私の指摘に、自称「牽引フレームの組み立てに詳しい」看護師は、「そうですよねー」と言って正しい方法に変更してくれました。
大丈夫なのかなーーー?? |
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手術する足を間違わないように・・・なんて言って、主治医のN城先生は右足にマルを書いていきましたが、高度なギャグでしよう。 |
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根室市内の病院では自動リクライニングベッドだったので、自分でボタンを押すだけでベッドの背もたれ角度を変えることが出来ましたが、ここの病院のベッドは看護師さんを呼んでハンドルを回してベッドの背もたれ角度を変えるタイプのベッドなので、食事の時とか排泄の度に看護師さんを呼ばなければならず、患者も看護師さんも何かと大変です。 |
※後日談
介達牽引の介助(http://www.nurse-happylife.com/19953/)の方法の部分に牽引フレームの組み立て方法が記載されていますが、「重鍾やロープなどが床やベッド柵に触れないよう注意しながら」となっています。
また、注意点として「床やベッド柵、布団などに ロープや重錘や接触している場合、効果的に牽引されないので注意する」と記載されています。 |
転院する前に入院していた根室市内の病院では、インフルエンザの患者が沢山いました。
私が釧路に転院する12日には根室保健所管内に「インフルエンザ警報」が出ていました。
釧路市内の病院に転院した12日の夕方から咳が出てきた私は、転院時に立ち会いしてくれた実の姉がマスクを沢山持っていたので数枚もらい、念のためにマスクを付けて手術までの日々を過ごしました。 |
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若干熱っぽいのは骨折のせいでもありますが、咳が出るのは「風邪」の症状のような気もします。
看護師には「風邪気味なんてすが、転院前に入院していた根室はインフルエンザが蔓延していたので、私もインフルエンザかも知れませんよ」とは言ってみたものの「手術前にインフルエンザの検査をしますので大丈夫ですよ」と言って相手にしてもらえず。 |
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午後10時
病室で、私と隣のベッドの間隔が50cm程度しか無くて、枕の位置から仕切りのカーテンを挟んですぐ横に隣の人の枕がある感じです。
隣の患者さん、少し肥満体気味で糖尿病による足の故障と思われますが、とにかくイビキがうるさい。
寝ている枕の位置から横50cmの位置でイビキをかかれるもので、安眠できません。
負けじと私も咳をしますが、私が咳をした瞬間は10秒くらいイビキが止まるけれど、またすぐにイビキです。
看護師との話を聞いていると、明後日あたりに退院するみたいなのでしばしの辛抱ですが、一般病室でイビキがうるさい人は困りものです。
ベッドの間隔等をもう少し配慮してもらいたいものです。
ご注意
診察内容・処置内容に関しては、個人の記憶の為、多少誤りがある場合があります。
経過に関しては個人差があり、かつ個人的感覚が多く含まれますので、予め御理解の上、お読みください。
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1月13日(骨折後4日目)
午前10時
明け方4時過ぎに便意をもよおし、看護師さんに差し込み便器を持ってきてもらってウxチをしました。
「出ましたよー」とナースコールを押して看護師さんを呼んだら、トイレットペーパーを差し出されて「これでお尻を拭いてください」と言われる。
「あのー、すみません、寝た状態でお尻を拭いたことないので、看護師さん拭いてください」とお願いして拭いてもらう。
その話を13日の日勤看護師に話したところ「寝ながら自分のお尻を拭ける患者さんがいるのよ。勝手にお尻を拭こうとしたら怒るのよ」とのこと。
世の中には器用なお方がいらっしゃるのねー |
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午後3時過ぎ
看護師さんから「明日の手術のための事前検査で使用するので、これにオシッコを入れて」と紙コップを渡されました。
普段は何でもないような、紙コップに検査用の小水を採取するという行為。
オシッコはしたいけれど、何故かベッドの上では出そうと思っても出ない・・・
オシッコが尿道の途中まで来ている感じなのに出ない・・・
生まれて初めて経験する変な感覚です。
ベットの上で座った状態でオシッコを無理に出すのは大変なことです。
トイレで便器に座ってオシッコするのは簡単なのに・・・
3時半を過ぎた頃に看護師さんに「4時頃までに検査に出さないとならない」と言われ、導尿カテーテル(管)を尿道に入れて尿を採取することになりました。
「どうせ明日の手術の時も尿道に導尿カテーテルを挿入するので、その予行演習です」などと看護師さんは簡単に言います。
導尿カテーテルの太さが何種類かあるみたいで、私は初体験なので一番細いのにしてもらいました。
それでも多少の痛さと違和感で、カテーテルが膀胱に到達するまでは変な感じ。
ところが、カテーテルが膀胱に到達した途端に自分の意思とは関係無しに勝手にオシッコが出るわ出るわ400mlくらい一気に出ました。
そのままカテーテルを入れているとずっとオシッコが出てくるので、適当なところで抜くのですが、入れる時よりは楽な気分でした。
明日の手術の時はもっと太い導尿カテーテルを挿入するそうですが、下半身麻酔後に挿入するので痛さは感じないとのことでした。
参考動画:https://www.kango-roo.com/sn/m/view/72
ご注意
診察内容・処置内容に関しては、個人の記憶の為、多少誤りがある場合があります。
経過に関しては個人差があり、かつ個人的感覚が多く含まれますので、予め御理解の上、お読みください。 |
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1月14日(骨折後5日目)
午前9時
いよいよ手術の日です。
しかし、私は朝6時の段階で37度5分の熱が出ていて、午前9時には38度4分に上昇。
頭も痛いし喉も痛く、看護師に「これで手術して麻酔が覚めた時に頭が痛ければ、麻酔によるものなのか風邪によるものなのか、どうやって判断するのでしょう?」と素朴な疑問を訴える。
手術前の補液点滴をしながら鼻と喉の粘膜を採取し、インフルエンザの検査をしたみたら、何たらA型というインフルエンザに感染していました。
麻酔医の「インフルエンザの患者に麻酔はできない」との一言で14日の手術は延期となり、熱が下がって48時間以降に手術することとなりました。
主治医と看護係長が病室まで飛んできて諸々と説明をされ、私は3101号室の個室へ隔離されることとなりました。 |
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