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島めぐり(西表島・由布島)
発端と計画
到着日の出来事
島めぐり(西表島・由布島)
竹富島にて
シーサー
竹富島からの帰り道
石垣島巡り(その1)
井上シーサー工房
石垣島巡り(その2)
お土産
10月9日は安栄観光島めぐりFコース(石垣港−西表島−水牛車で由布島−竹富島でサンゴ礁遊覧・島内観光−石垣港)を利用しての日帰り西表島・由布島・竹富島3島周遊です。

8日にホテルにチェックインした際に、こんな案内が手渡されました。
わざわざ安栄観光の方が前日に「港行き送迎バスの案内」をフロントに預けていかれたものです。
ホテルまで迎えに来てくれて、おまけに帰りは送ってくれる。
まさに「至れり尽くせり」のサービスです。
それもこれも名のあるリゾートホテルに宿泊している特典でしょうか?

安栄観光には石垣島周辺にある島を巡る数多くの日帰りツアーコースがあります。
各種ツアーは全て石垣港離島ターミナルから高速船に乗っての出発です。

高速船はどのくらい速いのか?
何と、時速約50〜65kmで航行しています。
この速度はかなり速いです。

航行中に船室から外に出ることは出来ません。
何故なら、危険であることと、波しぶきがすごいから。

石垣港から40分くらい高速船に揺られて到着したのが西表島の大原港。
島の約90%を亜熱帯の原生林が占め、平地の少ない起伏に富ん島です。
特別天然記念物イリオモテヤマネコをはじめとする固有の野生生物が生息することから「東洋のガラパゴス」とも言われています。

今回の日帰りツアーでは「仲間川マングローブクルーズ」と「水牛車で由布島往復」を楽しみました。

西表島の南東部に注ぐ仲間川河口部に広がるマングローブ林は、面積とマングローブ構成種類ともわが国最大のものだそうです。
川から内陸に向けて並ぶマングローブ林は亜熱帯のそれに匹敵するそうです。
では「仲間川マングローブクルーズ」の始まり始まり

こんな遊覧ボートに乗り

広い河口部分から、内陸に向けて遊覧ボートは進みます



川の両岸には、マヤプシギ、ヤエヤマヒルギ、オヒルギ等大きく分けて7種類?のマングローブが生育していて、亜熱帯地方独特の雰囲気を漂わせています。







上流にある、折り返し点となる船着場から小道を少し入ったところに、昭和57年に発見されて日本最大と言われている「サキシマスオウノキ」があります。
推定樹齢 350年、樹高18m、板根の周囲35.1m、板根の高さは最大3.1mもあって、西表島にある同樹種の中でも群を抜いて大きいのだそうです。



仲間川には、こんな大きなシジミも生息しています。
直径10cm位でしょうか?
貝殻は大きいけれど、中身は殻の半分くらいで、あとは砂らしい。
これは潮が引いた時でも砂に含まれる水分で呼吸するためらしい。
味は「まずいみたいです」と船頭さんは言っていた。実際に食べてみたことは無いらしい。

遊覧ボート乗り場の近くで見た「海人」
被っている「クバ笠」が年季が入って素晴らしい!!
あまりに印象的だったので、お土産に「クバ笠」を買ってきました。
「クバ笠」は、クバの葉でできた帽子で農家の方や漁師さんに昔から愛されているそうです。
農家の方が被るクバ笠と、漁師の方が被るクバ笠は形状が微妙に違うそうです。
農家の方が被るクバ笠は上のほうが尖っているが、漁師の方が被るクバ笠は上のほうが尖ってはおらず平たいそうです。
眩しい太陽の光を遮り、涼しい風が通る「クバ笠」
被っていたら熱中症にはならないとのことです。
水牛車に乗って由布島へ
西表島の隣にある周囲2kmほどの小さな由布島。
西表島と由布島の間は遠浅の海で、水牛車に揺られてのんびりと渡って行けます。

これが今回私が乗った水牛車
牛の名前は・・・忘れました。

のんびりと島の間を往復する水牛車
車で言えばエンジンである水牛ですが、車を引くための鞍にあたる部分には自分で首を入れます。
鞍にあたる部分に人が強制的に首を通させることはしません。
あくまでも牛の意思に任せます。

はいxxちゃん、お仕事ですよ。
首を入れましょうね・・・とお婆に言われ、仕方なしに首を入れるxxちゃん
(xxは牛の名前です)

はい、これで準備完了。
この状態になって初めて人が水牛車に乗ることが出来ます。

由布島までは、あくまでも水牛のペースで進みます。
歩くのが速い牛もいれば、遅い牛もいます。
由布島から西表島に来る時は遅い歩みなのに、西表島から由布島に行く時は歩く速度が速い牛もいます。
何故なら、由布島に寝床があるので早く帰って寝たいから・・・という理由らしい。

由布島の由来などの説明を聞き、三線の音に癒されながら由布島へ

大五郎と花子から脈々と続く水牛の家系図
今回、竹富島でも水牛車に乗りましたが、竹富島の水牛と由布島の水牛の大きな違いが出身地。
竹富島は北は北海道から南は台湾など色々な所で生まれた牛が多いのですが、由布島は島育ちの牛が多いこと。

由布島には「水牛の池」があって、水牛の憩いの場です。
実に気持ちよさそうに水に浸かる牛達

生まれて1ヶ月くらいの子牛も母親と一緒に池に浸かっています。

由布茶屋近くの海岸からは「ちゅらさん」というNHKの連ドラで有名になった小浜島が見えます。

正面に見える島が小浜島です。
ヤシの実が砂浜にころがっているという、これぞ「南国」

海岸に漂着しているペットポトルを見ると、沖縄本土よりも台湾への距離のほうが近い場所であることを実感します。
世間的に有名な尖閣列島にも、すごく近い場所です。

由布島はヤシなどの亜熱帯の樹木が茂り、ハイビスカスやブーゲンビリアが年中咲き乱れ、植物園のような島です。
この花は何と言う花なんでしょう?
いかにも南国的な花です。

道端に出来る木の影も、実に南国的

2時間程の由布島散策も終わり、西表島に戻る時間となりました。
「水牛の池」でのんびりとしていた水牛もお仕事の時間です。

のんびりと、本当にのんびりとした時間が過ぎていきます

今回の旅では西表島で過ごす時間は半日程でしたが、この島の大自然を満喫するにはあまりに短い時間でした。
密かに再来年は、西表島メインでの旅を予定しています。
今度はカヌーでマングローブの森を探検したり、エンジン付きゴムボートでの島めぐりなど遊び中心になることでしょう。
二日日の夕食
二日目の夕食は、ホテルから歩いて10分程のところにある八重山郷土・海鮮料理「舟蔵の里」に行きました。

注文したのは「あかようら」という会席
すぬる(天然もずく)、みみがー、豆腐よう、地豆豆腐、地魚造り、らふてーと地野菜の煮物、地魚料理、こじゅーしー、汁物、ちきむん、デザート
八重山の伝統料理の数々をいただきました。

「らふてー」とひらがな表記するのが正解なのでしょうか?
豚の角煮でございます。付け合せの野菜との相性が実に良かったです。

単品で注文した「蒸しのこぎりガサミ」
お値段は時価ではなくて、重さで決定。これで1500円位かな。
身の量とミソの美味さでは、海の蟹に軍配が上がります。
話のタネに注文しましたが、内心は「失敗した。なーべらーみそいりちーを注文するんだった」

三線の音色と踊り・・・八重山芸能を楽しみながらのお食事は、まさに至福の一時でした。
人生60年を記念しての旅。
こんな至福の時間は今までの自分へのご褒美でございます。
明日もこんな至福の時間があるといいのですが・・・

「竹富島にて」に続く
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